僕が新興バイオ銘柄に投資して大失敗したワケ

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こんにちは、ゆき(@yuki_no_yabo)です。

バイオ株といえば、一発当たれば数倍になる事もある銘柄なので、投資している人も多いかもしれません。

最近だとテラやアンジェスといったバイオ銘柄が、新型コロナウィルスの影響で数倍~テンバガーしていましたよね。

その前はサンバイオとかが三倍おといわれるくらい、大きく値を上げていました。

僕も宝くじ的な感覚でつい最近まで購入していましたが、それこそが大失敗の原因だと気づきました。

今回は僕がバイオ銘柄投資で大失敗したワケを赤裸々に告白します。

なぜ新興バイオ銘柄に投資したのか

そもそも興味を持ったキッカケは、2017年にサンバイオの上昇を見たことに遡ります。

僕は元々ギャンブラー気質で、ゲーセク等の一発当てると上がりやすい銘柄ばかり投資する傾向にありました。

yuki

バイオ云々の前に、この気質も問題なのですが一旦置いておきます…。

そんな僕が材料一発で何倍にもなるバイオセクターをみて飛びつかないわけがありません。

材料が出るようなロードマップを示している銘柄を買えばいいんでしょ、くらいに思って新興バイオの銘柄を購入していました。

その結果、どうなったかというと…

新興バイオ銘柄購入の履歴と損失額

2018年12月頃からバイオにトライしました。

その中でも頻繁にトレードして記憶に残っているのが次の銘柄です。

4579 ラクオリア創薬

大きな利益を出したり、損失を出したりで以下のような感じ。

最初のころは第2のサンバイオを探せ!でバイオ銘柄が盛り上がっていたので、そこそこ儲かりましたがその後は…。

日付損益
現物-10万
信用-54万

4594 ブライトパスバイオ

大きく資産が持っていかれて苦い思い出をしました…。

2019年5月にフェーズ3まで進んでいたITK-1臨床試験の開発中止が決まり、株価が大きく値下がりし損切…です。

日付損益
現物-130万
信用-65万

4575 キャンバス

キャンバスはコロナショック前は上手くトレードできていましたが、コロナショックで大きく値を下げたときに、材料が近くで出る見込み(会社の計画…)だったことからホールドを続けていました。

しかし耐え切れなくなり手放したのが2020年3月11日で、その数日後からリバウンドの開始でした。

トレード下手にもほどがありますよね。

日付損益
現物-100万
信用-74万

累計損失は500万以上でようやく悟る

その他にもバイオ銘柄に手を出してやられてる分もあり、バイオセクターだけで累計損失は500万以上です。

現在までの生涯収支は-1000万くらいですが、その半分をバイオセクターにやられたことになります。

10年以上相場に向かい合っているのに、利益を出せていない原因はこの材料待ち一発逆転狙い、にあるという事にようやく気付いたのは2020年7月の事でした。

yuki

これが養分の思考です。

そもそも新興バイオ銘柄の投資は効率が良いのか?

本当は統計を出してデータに纏めて…、とやりたいところですが、もうバイオ銘柄には関わらないと決めたので詳しくはやりません。

しかし感覚的には次のような要素で分が悪すぎると感じます。

新興バイオ銘柄に投資すべきでない理由

  • お金を稼げるようになる企業は僅か
  • 臨床試験が長い。マイルストーンも正確に読むのは困難で大半は遅れる
  • 最終フェーズまで行っても開発中止がザラ

赤字ばかりで稼いでいる企業が殆どない

新興バイオ銘柄の収益形態は、ライセンス収入や製品のライセンス料、アドバイザリーフィー等様々です。

ただ、これらの収入で営業利益が黒字になっている企業は少ないです。

しかも安定的に稼げるワケでもなく、新薬開発している企業では臨床試験失敗もザラで、そのたびに株価は大暴落します。

株価を上げる要因が臨床試験成功や提携なので、投資する側としてはほぼ運任せの投資になってしまいます。

特にバイオに詳しくない僕のような人間は…。

臨床試験が長く、マイルストーンも延期ばかり

僕が投資していた会社以外でも、マイルストーンを正確に守っている企業は殆どありません。

マイルストーンを発表していない会社もあり、材料狙いなのにいつ材料が出るか分からない事もザラ。

このため、ひたすら持ち続けるしかありません。

この間その株は塩漬け状態となり、機会損失が半端ないです。

上がっている株を横目に材料を待ち、手放してその日に材料が出ても…と持ち続けてしまう。

そんな日々を過ごすことになります。

yuki

まっとうな企業なら売上が増えたりすると株価も上がっていきますが、新興バイオはそれも見込めないんだよね…。

フェーズ3までいったから安泰かと思いきや開発中止もザラ

臨床試験は3段階でやります。

最終フェーズであるフェーズ3までいくと製品化も近いのですが、フェーズ3の結果が芳しくなくて開発中止になる事もよくあります。

新薬がフェーズ3まで完了できる割合は3万分の1ともいわれているので、かなり成功率が低い内容に挑戦しているといえます。

自分の資産に余裕がないうちに手を出すセクターではないですよね。

ダブルバガー以上を狙うにしても新興バイオ以外の方がオススメ

今年のコロナ以降の値動きは本当にバブルな感じで、あまり参考にならないかもですが、ダブルバガー以上になっている銘柄は沢山あります。

営業利益もしっかり出して、ダブルバガー以上になっているような、そんなグロース銘柄ばかり。

こういった企業は、決算が悪くて急落という可能性もありますが、まだバイオよりも見通しが立てやすいです。

経済や時流の影響である程度先が読めますが、新興バイオは本当に開発中止IRや奏功無しIR一発であの世行きがザラです。

2019年頭のサンバイオの暴落劇は、傍から見てても辛いものがありました。

どうしてもバイオに行きたいなら材料出てからでも間に合う

それでもバイオで宝くじしたいんだ!という場合でも、ずっと材料待ちでホールドするのではなく、材料出た後に購入するので全然間に合います。

例えば、テラの2020年5月頭のストップ高連発に乗れなくても、その後5/14に購入していれば5倍も目指せたわけです。

いつ出るか分からない材料を待つよりも、出てから飛び乗る方がダメージが少ないです…。ほんと。

まとめ:絶対に新興バイオには近づかないと決意を新たにしました

僕がこのブログでこのような事を書くに至ったのは、自分が忘れっぽい性格だからです。

自分の失敗をこれまで振り返らず、記録も取ってこなかったので、何度も同じ過ちを繰り返してきました。

この記事で頭を整理したことにより、バイオ株には改めて近づいてはいけないなと思いました…。

この失敗があなたの糧にもなれば幸いです。

コラム

Posted by yuki