【9417】スマートバリューの2020年本決算の見通しについて調べてみた

アイキャッチ

こんにちは、ゆき(@yuki_no_yabo)です。

中々ダブルバガーになりそう!という銘柄が見つからないですね。今回はちょこっと気になったスマートバリューについて調べました。

結論から言うと、今回の決算は微妙そう…という印象です。

今回はCROOZとは違って簡易分析のみです。

スマートバリューの企業情報

スマートバリューは2020年で創業92年の老舗企業です。

ただ上場したのは最近で2015年にJASDAQに上場した後、東証二部、一部と鞍替えして今日に至ります。

スマートバリューの2019年本決算資料
スマートバリュー2019年本決算資料より抜粋

8月14日に発表される決算が本決算です。

2019年本決算時点での指標は次の通り。2019年度より連結会計になっており、前年度比はありません。

項目数値前年度比
売上高7,743(百万円)
営業利益320(百万円)
経常利益344(百万円)
PER56.98
EPS(1株当たり利益)19.48円

PERは2019年本決算EPSをベースに8月6日の株価で計算しています。

業態はクラウドサービス及び携帯販売事業

スマートバリューはGaaS(地域情報クラウド)と保険会社・自動車事業者向けの自動車情報収集装置等によるクラウドサービスと、携帯電話販売のモバイル事業を行っています。

スマートバリューの2020年上期の業態別損益
2020年上期決算資料より抜粋

しかし、2020年3月末でモバイルは売却しており、今後はクラウドソリューションに注力していくとのこと。

この会社に注目したのは、これから行政のデジタルトランスフォーメーションが進むにあたって、ここの地域情報クラウドの導入が進むのではないかと考えたからです。

2020年本決算は事業売却益があり減収増益の見通し

スマートバリューは2020年第2四半期に業績見通しを修正しています。

2020年6月期の売上高予想
2020年第二四半期決算資料より抜粋

ただ、第3四半期の進捗を見ると、この予想の達成も難しそうです。

2020年5月の第三四半期決算の進捗が芳しくない

5月に発表された第3四半期決算のセグメント別売上高がかなり厳しいものでした。前年同期比のクラウドと比べても売上高は低下しており、前年同期比117%はチャレンジングな目標だと思います。

項目2020予想2020 3Q進捗率
売上高(全体)6,903(百万円)5,187(百万円)75%
売上高(クラウド)4,651(百万円)2,965(百万円)63%
売上高(モバイル)2,252(百万円)2,222(百万円)99%

デジタルガバメントの通期目標672は難しそう…。

クラウドソリューションの契約数にも陰りがみられ、通期目標672件になるためには3Q,4Qでの100近い契約が必要。

デジタルガバメントの契約数

モビリティ・サービスの契約数前期比1.5倍も厳しい

7400件の1.5倍なので、今期は12000件近くが必要ですが、2Q時点で4000件なので、残り8000件が必要です。

こちらも3Qの売上が昨年度よりも落ちている事から考えると本決算で達成するのは難しいでしょう。

まとめ:来年度から面白そう

今年はコロナの影響もあり、思うように利益が伸ばせないのでないでしょうか。

ただ、モバイル事業から離れ、クラウド一本にしたことや、今後の行政のデジタル化の流れの中心にある小型銘柄のため、来年度は面白そうな銘柄です。

何はともあれ、8月14日の本決算を見守りたいと思います。

以上!

企業分析企業分析

Posted by yuki